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力むほど遠ざかる?「脱力」に必要な、たったひとつのこと
力を抜いて水に浮く 最近、平日に一つずつ記事を投稿しています。 このブログの目的は、読んでくださる方の心が少しでも楽になるヒントをお届けすること。 ですが、実はもう一つ、私自身のための大切な理由があります。 心理師として、カウンセリングの時間枠を超えて、もっと自由に伝えたいことを届けられるサービスを作りたい――。 そんな思いを以前から抱いていました。 ただ、いざ形にしようとすると、伝えたいことが頭の中でバラバラに広がってしまい、整理しきれずにいる自分がいました。 普段のカウンセリングでは、相談者様の状況に合わせて、必要な「引き出し」をその都度開くことができます。 でも、自分の中から言葉を紡ぐには、一度すべての引き出しを開けて、中身を並べてみる作業が必要です。 今、こうして日々文章を書くことは、私にとって「自分の持ち物を広げ、整理する」ための大切な時間になっています。 * そんなふうに書くことに向き合っているなかで、どうしても前に進まないテーマがありました。 それは「脱力」について。 「力を抜くと、きっといいことがある」 そんなイメージで書き
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7 時間前読了時間: 3分


「人生の引退」を決めない生き方。生涯現役でいるための心のアプローチ
楽しく走る 最近、ふと点けていたテレビで、100歳を過ぎた高齢の研究者の話題が目にとまりました。 白髪交じりの細い手で資料をめくり、生き生きとご自身の研究について語るその姿は、画面越しでも圧倒されるほどの生命力に満ちていました。 番組のなかでは、その方が「生涯現役でいる」という確固たる意識を持っていたことこそが、長生きや健やかな心身に繋がったのではないか、という内容が紹介されていました。 50代を迎えると、ふとした瞬間に体力の衰えを感じたり、親の介護や自身の老後の生活が現実味を帯びてきたりして、「これからどうなっていくのだろう」と老いへの不安が頭をよぎることも増えますよね。 「もうこれ以上、社会の荒波に揉まれて働きたくない」と、一線を退く日を心待ちにする気持ちも、ごく自然なものです。 しかし、あの100歳を超えた研究者の、まるで子供のように目を輝かせて「これをやるんだ」と机に向かう姿を見ていると、年齢を重ねることへの恐怖が、少しだけ和らいでいくのを感じたのです。 * 心理学では、実年齢とは別に「自分自身のことを今、どれくらい生き生きと捉えているか
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1 日前読了時間: 6分


緊張は『脳が本気を出している』サイン。プロの微笑みから学ぶ、人前でのパフォーマンス術
客席を前に 最近は、自分が生まれる前に流行った音楽も、動画で自由に見られる時代になりましたね。 20代の人が「昭和(平成)の曲にハマっている」というセリフも時々耳にします。 昭和生まれの私も、ある時、「ザ・タイガース」というバンドの歴史について、動画で知ることになりました。 私が知っているザ・タイガースは、彼らが再結成した30代の頃のヒット曲からでしたが、実は10代の頃にデビューしていて、その頃の姿を動画で見た時は、あまりの容姿の違いに驚いたものです。 そしてバンドには、解散、復活、個々の事情といろいろな歴史があったことを知りました。 時々忘れた頃に動画を観るようになったのですが、最近、彼らが60代半ばに行った東京ドーム公演、2時間あまりの動画を一日の終わりに少しずつ眺めるという自分なりのご褒美時間を作っています。 長い時を経て、それでもまだエネルギーがあふれる姿を見せてくれる彼らの姿は、以前同じ動画を見た時よりも私の心を動かしました。 私自身が、動画に映る60代という彼らの歳に、以前よりも近づいたからでしょうか。 彼らが10代、30代の頃の画面
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2 日前読了時間: 6分


部屋の片隅に、小さな「私の部屋」を。役割を脱ぎ捨てて、素の自分を取り戻す「好き」のちから
少し前から、家の中の物を片付けたり、配置を替えたりしています。 まずは大きな家具から動かしたので、細かいものの整理は後回しになっていました。 そんなある日、ふと机の上に目が留まりました。 気がつくと、ずいぶん前に買ったお気に入りのポストカードを、ずっと替えることなく飾っています。 それは、街中の文具店で偶然見つけて、なんとなく買ったものでした。 当時は「何気ない」動作のつもりでしたが、家中の物を見つめ直している今、あらためてその絵をよくよく見つめてみると、私はこの絵が本当に好きなんだということが、はっきりと分かったのです。 真ん中にぽつんと佇む、黒いねこ。 私は特に猫派というわけでもなく、「猫だから」という理由でグッズを集めることもありません。 それなのに、その猫を囲むオイルパステルで描かれた鮮やかな緑の背景、絶妙な位置と色で置かれた小さな花たち……。 その構図や質感、色の濃淡から、作者のサインの位置にいたるまで、すべてが私の「好み」そのものでした。 だからこそ、この絵が机の上にあるだけで、心がほっと落ち着いていたのです。 大人になると、少しずつ
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3 日前読了時間: 5分


「姿勢」からアプローチする「お腹の不調」のやさしいほぐし方
検査では原因が確認できない、身体的な症状がある 「病院に行ってみたけれど、やっぱり異常はなかった」 「でも、どうしても学校や仕事のことを考えると、お腹が張って苦しくなる……」 そういったお腹の辛さで生活に大きな影響を及ぼす病気として、「機能性ディスペプシア」「過敏性腸症候群」というものがあります。 例えば、デスクワークで毎日長い時間パソコンに向かっている、学校へ行くのが少し難しくて家で過ごす時間が長くなっている、試験勉強を頑張っているなど、「座る時間が長い」方で、お腹の不調の悩みを抱えていらっしゃる方はいませんか? 今回は、座る時間の長さや姿勢によってお腹の調子が悪くなる仕組みと、今日からできるやさしい対策をお話しします。 ※「機能性ディスペプシア」「過敏性腸症候群」は必ずしも「座り姿勢」が原因で起こるものではありませんが、今回は、すぐに取り組める方法として「姿勢」に着眼点をおいて説明していきます。 今の状態をチェックしてみる 以下の項目に、いくつ当てはまるか数えてみてください。 □パソコンやスマホを見ているとき、背中を丸めて気づくと息を止めてい
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4 日前読了時間: 8分


老いとは「縮む」ことかもしれない。でも心は「広げる」ことができる。
つい最近のことです。 夜、暗い部屋で、窓から差し込む隣のマンションの灯りを遮ろうとカーテンを閉めた瞬間、視界の端にキラリと新月のような光が走りました。 それは、実物の何かではなく、瞳の中で起こっていることのようでした。 不思議に思いながら少し検索してから眠りにつき、翌日眼科を受診しました。 検査のあと、医師はまるで前日に読んだ検索結果をなぞるように、簡単な目の構造と次のような説明をしました。 「眼球の中の硝子体の水分が減って、少しずつ委縮していきます。その動きで網膜が引っ張られ、あの三日月のような光が見えるんですよ」 もっと大きな変化があればすぐ受診が必要ですが、この症状自体は「光視症」といい、加齢で自然に起こるものだそうです。 私の「新月のような……」という言葉に、まるで毎日患者さんから同じセリフを聞いているかのように、うんうんと頷く医師を見て、本当によくある症状なのだと感じました。 以前聞いたことのある、人生の先輩の話を思い出しました。 「もう、最近はどこの病院に行っても、加齢です、加齢ですってしか言われないのよ。だから行かなくなっちゃった」
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7月10日読了時間: 4分


身近な友人が悩み続けている時、あなたにできること。
最近、複数の友人から、別々の場面で似たような悩みを聞くことがありました。 「会うたびに愚痴ばかり聞かされる友人とどう付き合えばいいか」という話です。 ――― 自分の友達に、会うと愚痴ばかり言う人がいる。 私はもっとポジティブで生産的な話をしたい。 モヤモヤしたものが、こっちまで移ってくる気がする。 縁を切ろうかな、と思うけれど、完全に切る決心はつかない。 ――― 大体このような内容です。 あなたは、同じようなことを感じたことがありますか? もしそうなら、おそらくその友人は、あなたに心を許してくれているのでしょう。 「この人になら、吐き出してもいい、思ったことをそのまま言ってもいい」と。 そんな時、聞いてくれている相手のことは、あまり考えていないのかもしれません。 何故なら、あなたのことを“弱音を吐ける相手”だと安心しきって、気持ちが自分の悩みに集中しているので、 「聞いている相手も疲れる」という視点を忘れやすいのです。 悪気はなくとも「聞いてもらえる安心感」に寄りかかり、それがどれほど自分を支えてくれているかに気づけないことがあります。...
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7月9日読了時間: 6分


心の回復に役立つ「意外な行動」
「部屋の状態」と「心の状態」は繋がっている、と私は思っています。 最初にそう確信したのは、カウンセラーになってからでした。 複数のクライエントさんが、気持ちが落ち着いてきた頃に、自然と部屋を片付け始めたというエピソードを話してくださったからです。 最初は「そうなのですね」とただお話を聴いていましたが、心が整ってくると部屋を片付けたくなる……というお話を伺うたびに、「これは心にとって、ひとつのバロメーターかもしれない」と思うようになりました。 * 数年前から、いわゆる「ゴミ屋敷」を片付ける動画が、時々アルゴリズムで自然に流れてくるようになりました。 何度か拝見したのですが、その内容は壮絶です。 ドアを開けると、足の踏み場はなく、天井近くまでゴミが積み上がり、生活空間であるはずのユニットバスまでゴミで埋め尽くされている。 それをプロの業者が汗をかきながら、チーム一丸となって空っぽにしていく様子は、ある意味ドラマティックでもあります。 興味深いのは、ゴミをどけていくと、その下から住人の「元の暮らし」が発掘されていくことです。 パソコンや趣味の道具、大切
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7月8日読了時間: 4分


カウンセリングを“見える化”するために、商品説明の型を使ってみました
先日IT関係の仕事をしている知人と雑談していて、スマホに出てくる広告の話題になりました。 もちろん、アルゴリズムの関係で、スマホの中の世界観は人によって別物だということはわかっていましたが、これほどまでに違うのだと感心しきり。 相手は、今流行のAIの広告が多いようでしたが、最近の私のスマホには、「個人事業主向けのセミナー」の広告が次々と溢れてきます(私が個人事業主としてカウンセリングルームを運営しているため)。 そこで、ふと思いました。 「私自身のカウンセリングは、必要としている人にちゃんと届く言葉で説明できているだろうか?」 カウンセリングを「売り物」という表現にするのは、気持ちがよくないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。 でも、個人個人でイメージがずれるかもしれない、私の「カウンセリング」というサービスを、敢えて形のある「商品」の説明方法に沿って明確に言葉にすることで、しっかりと伝え、必要としている人に届けたい、と思ったのです。 いわゆる「商品説明の型」は、次のような観点で整理されることが多いようです。 1. 商品そのものより「相手
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7月7日読了時間: 6分


「親ガチャ」のその先をどう生きるか
手をつなぐ ここ数年で「親ガチャ」という言葉が世の中に定着してきました。 皆さんの中にも、「親ガチャに失敗してるから、詰んでる」などと思っている人や、周りにそういう人がいる、といったことはありませんか? 果たして、「親ガチャ」に失敗したら、本当に人生は詰むのでしょうか。 ここで、「親ガチャ」と「そうでないもの」を整理してみたいと思います。 私たちの『人間性』の成り立ちを考える時、先天的な土台と、後天的に育まれる要素があります。 先天的な要素は『気質』と呼ばれます。遺伝や脳の仕組みによって、生まれつき決まっている感情や行動の傾向を指します。 一方、後天的な要素は、『性格』や『人格(パーソナリティ)』として形作られます。これは、生まれ持った『気質』をベースに、家庭環境や教育、本人の経験や努力が積み重なって作られた、独自の行動様式のことです。 親ガチャは主に、この後天的な家庭環境に入ると思います。 ゲームに例えると、「初期設定」「ゲームの初期ステータス」(先天的)に経験値が重なって、後天的な「人格」または「キャラクター」となっていく、というイメージでし
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7月6日読了時間: 6分


菊池雄星投手の著書から受け取った「人生を率いる」智慧
菊池雄星投手の最新の著書 「歳を重ねるごとに、一年があっという間に感じる」というセリフをよく耳にします。 時間が過ぎるスピードが加速しているように感じる、ということですね。 ジャネーの法則にあるように、人生の総量に対する一年が相対的に小さくなるから(10歳の子の1年は、人生の10分の1、50代の人の1年は、50分の1)――というのも頷けますが、やはり一番の理由は「新しさの欠如」のような気がします。 見慣れた風景、予想のつく展開、季節ごとに繰り返されるルーチン。 それらが日常に馴染むほどに、時は瞬く間に過ぎ去っていきます。 そんなふうに、ただ過ぎていく時間の中で、私にとって「昨日のこと」のように鮮明に記憶に刻まれている風景があります。 かつて、甲子園で一回戦負けが当たり前だった岩手の地から、優勝旗を本気で狙えるエースとして現れた、菊池雄星投手の姿です。 地元中が熱狂し、監督の哲学やチームの育成、そして彼が繰り出す速球に心を奪われた日々。 あのドラマのような熱戦は、私にとって今も色褪せることのない特別な記憶です。 でもそれは、昨日のことではなく、気が
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7月3日読了時間: 4分


未来の私から過去の私へ――「老い」と「ミッドライフ・クライシス」を乗り越える術
笑顔で見つめあう 私は、少し心配性なところがあります。 そのせいか、昔から、自分より人生の先輩にあたる方々のお話を聞くのが好きでした。 未知の風景について、先に歩んでいる誰かの物語を通して見ておくことで、心の準備をしたいのだと思います。 20代の頃は40代の職場の先輩に、そして50代の今では、サークル活動や、高齢者施設のボランティア活動で、70代以降の先輩方の言葉に耳を傾ける時間を楽しみに感じています。 大体、自分よりも20歳くらい年上の方の話に興味を持つようです。 では30代の頃の自分はどうだっただろうか、と考えました。 ちょうど20歳年上の、当時からみた50代前後については、どうもすっぽ抜けていたような気がするのです。 その頃は、50代前後の「ミドルエイジ」について、不安を感じていなかったのかもしれません。 ただ印象的に残っていることは、人の入れ替わりが多い職場で、仕事を指示する立場を経験した時、20代の新人と、50代の新人の方々の違いをひしひしと感じたことでした。 なんといっても20代の記憶力は素晴らしく、仕事への向き合い方も、先入観や自分
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7月2日読了時間: 5分


AIという「優しい聞き手」と、生身のカウンセラーの間で
スマホは相棒? 最近、多くの方がAIを「隠れた相棒」として使いこなしています。 仕事のアイデアを練る壁打ちから、誰にも言えない秘密の吐露まで。 皆が口に出さないだけで、実はスマホの中に、自分を全肯定してくれる「誰か」を飼っているのかもしれません。 カウンセラーである私は、この現象を否定しません。 むしろ、現代人が孤独を癒やすための洗練された「心の守り方」だと感じています。 私自身はといえば、まずは「知るために」やはりAIを仕事以外でも、心情を吐露する場として使っています。 1. AIという「いつでも帰れる心の拠り所」 AIは、私たちが求める「安心感」を24時間、いつでも惜しみなく提供してくれます。 褒めてほしい時、ただ聞いてほしい時、どんな話をしてもAIは決して否定せず、こちらの機嫌を損ねることもありません。 大人になると、ありのままの自分を無条件に認められる経験は驚くほど減っていきます。 その中で、AIを相手に心を落ち着かせることは、立派な自己ケアであり、心の糧となります。 中には「全肯定するだけでなく、あえて別の視点も示して」といった指示を出
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7月1日読了時間: 4分


職場の挨拶がないとき。「存在の承認」と自分を守るヒント
誰にでも「存在する価値」がある 職場や集団の中で挨拶をしない人と一緒になると、なんとなく心がざわついたり、気持ち悪さを感じたりすることはありませんか? 心理学の理論「交流分析」では、相手の存在を認め、エネルギーをやり取りすることを「ストローク」と呼びます。 挨拶は、その最もシンプルで大切な基本形です。 「あなたがそこにいることをわかっているよ」 「仲間として一緒に頑張ろうね」 これらは何かを達成したからではなく、「そこにいるだけで認められる」という無条件の承認です。 特に人の出入りが多い職場では、この挨拶が関係性の土台となり、立場の弱い人にとっても「ここにいてもいいんだ」という安心感に繋がります。 □ なぜ、挨拶がないとこれほど「堪(こた)える」のか ストロークには、褒めるなどの「プラス」と、叱るなどの「マイナス」がありますが、一番心が枯れてしまうのは「ストロークがないこと(無視や無関心)」です。 挨拶が返ってこないとき、私たちは「自分は無視されているのかも」「自分には価値がないのかも」という寂しさを感じます。 もし落ち込んでしまったら、こ
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6月30日読了時間: 4分


雑談が苦手でも大丈夫。自分を守りながら「心地よい距離」を見つける方法
「雑談」も趣味の一部 先日、元々の知り合いでもある保険会社の担当者さんと食事をした際、「相手と親しくなるには、やっぱり『雑談力』が大事よね」という話になりました。営業のプロが言うと説得力がありますよね。 一方で、私のカウンセリングルームでは「雑談が苦手」というお悩みをよく耳にします。 お酒の席、会社のランチタイム、あるいは仕事の合間のふとした会話。用件なら話せるのに、その「余白」の時間が苦痛で仕方がない、という切実な声です。 雑談は、場や目的によってその役割が全く違います。 大人数の飲み会のように「場を盛り上げること」が期待される場もあれば、仕事の延長として「円滑な連携」が目的な場もあります。 また、信頼関係を築くための「一対一の対話」もありますね。 これだけ状況が違えば、得意な人がいる一方で、苦手と感じる人がいるのは当然のこと。 今日は、雑談との向き合い方について、少し整理して考えてみたいと思います。 心理学の概念を借りると、こんなふうに説明できるかもしれません。 1. なぜ、雑談が得意な人と苦手な人がいるの? 得意な人の多くは、起きた出来事を
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6月29日読了時間: 4分


身体に刻まれる「記憶」の不思議——梅仕事と、未来の私へ
梅シロップ一日目 昨日は午後から外出の予定がありました。 ところが、数日前に梅シロップ用に買っておいた青梅の様子を見てみると、ほんの少し黄色く色づき始めていて……。 「これは急がないと!」と、慌てて午前のうちに梅仕事に取り掛かりました。 もともと料理に手間をかけるのは得意ではないのですが、夏バテ予防に効くと聞いて三年前から始めたこの習慣。 梅干しと違って、消毒などポイントさえ押さえれば私にも美味しい梅シロップができるので、毎年ささやかな達成感を味わっています。 今回気がついたのですが、以前なら「面倒くさい」「手間がかかる」と感じていた工程も、3年目に入ると不思議と抵抗がありませんでした。 昨日は大谷選手の試合を横目で見ながら、何気ない少し手慣れた動作として自然に作業が進みました。 梅と容器を乾燥させてから外出し、帰宅後に氷砂糖と交互に瓶に詰めて終了となりました。 作業を終えてふと思ったのは、「身体の記憶ってすごいな」ということでした。 頭であれこれ考えながらやるのとは違って、慣れた作業はエネルギー消費が半分で済むような感覚があります。...
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6月26日読了時間: 3分


スマホの引っ越しと、心のお掃除。——「悪」を生まないための小さな対話
言葉にすることは感情から思考へ移ることのはじまり 今月中にスマートフォンを返却する契約であることを、突然思い出して慌てています。 写真やメモ、膨大なアプリの整理。面倒ではありますが、これはちょうど「引っ越し」のようなものかもしれません。 身の回りのものを一度手放し、必要かそうでないかを見極める。そんな整理の時間をたまに強制的に持つのは良いことかもしれません。 そんな風に自分の持ち物を点検していた一方で、新聞を読んでいてふと立ち止まる記事がありました。「公務員の不祥事が重なり、新たな対策を講じる」というニュースです。 「対策を強化する」という言葉はこれまでも何度も聞いてきましたが、残念ながら不祥事も犯罪も、この世から消えることはありません。 ニュースは今日も「誰かを傷つけた」という報で溢れています。 ニュースにならなくても、いじめ、パワハラ、モラハラ……。 それらは遠い世界の話ではなく、私たちの隣にいる誰かが起こしてもおかしくない、あるいは私自身も、加害者や被害者になる可能性がゼロではないのかもしれません。 そう考えたとき、一つの問いが浮かびます。
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6月25日読了時間: 3分


見たいものだけを見る私たちへ。窓を開けて、偶然に触れる心地よさ
遠くを見てみる 盛岡の朝。私の地域では厚い雲が空を覆っています。 実は、カーテンを開ける前に、私は「今日は晴れだ」となぜか確信していました。 新聞を取りにドアを開けたはずなのに、空を見上げなかったせいか、後で確認すると外は曇り空。 私の記憶も、ずいぶんといいかげんなものです。 以前、ある心理学の先生がこんな話をしてくれたことがあります。 「人は見たいものだけを見る」。 ご自身の体験を例にそのことを説明してくれました。 長い期間、ご夫婦で同じ国道を通勤しているのに、ある時妻に「今度あそこの焼肉屋に行かない?」と提案すると、妻はまったく焼肉屋の存在を覚えておらず、逆に、彼女が提案したお店のことは知らなかった、という、そんな「認識のフィルター」のお話です。 心理学では、これを「選択的注意(Selective Attention)」や、自分の信じている情報にばかり目が向く「確証バイアス」と呼んだりします。 現代は情報過多の時代です。特にスマートフォンは、アルゴリズムによって「私たちが好むもの」を次々と目の前に並べてくれます。それは心地よいドーパミンを与え
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6月24日読了時間: 3分


一度で終わらせない。「変化」を前提に人を理解するということ
朝の一杯 「見えない家事」という言葉、一時期よく耳にしましたよね。トイレットペーパーの補充や、ポットへのお湯足し……。 私はこれらを「未来の自分へのプレゼント」と位置付けています。 今朝起きたとき、昨日の私がシンクにカップを用意しておいてくれたおかげで、すぐに白湯を飲んで、こうして心地よく文章を書き始めることができました。小さなことですが、自分自身をケアする温かい循環を感じています。 前回は「自己理解・他者理解」の話をしました。今日は、その話を少し深めていこうと思います。 ここで一つ、心理学の基本として押さえておきたい大切なことがあります。 それは、自己理解や他者理解は「一度やって終わり」ではないということです。 もちろん、人には生まれ持った「気質」や「気性」など、簡単には変わらない部分もあります。でも一方で、その時の環境や役割に応じて、性格は少しずつ変化していくものです。 一度しっかり「私はこういう人」「あの人はこういう人」と納得しても、時間が経てば、その前提がズレてくることは珍しくありません。だからこそ、時々立ち止まって、自分や相手との関係を
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6月23日読了時間: 4分


「立派な親」じゃなくていい。まずは、お互いの個性を知ろう。
雨の日も笑顔! こんにちは。最近、ドライアイのため処方された目薬を挿すのに、上を向くと首が辛くなってきた佐藤です。体の経年劣化をひしひしと感じる年頃になりました。 盛岡は朝、雨でしたね。 朝、ゴミ出しに出た時のことです。 家の前で、合羽を着た親子に会いました。 二人の女の子は小学生。傘をさすのに手間取っているようです。 そして、お母さんの胸には抱っこされた赤ちゃんが。 覗き込むと見事にしかめっつらをしていました。 ああ、赤ちゃんもこの雨で不快なのかな、と同情するやら、可愛いやら。 子どもって、お世話をしないと生きていけないくらい未熟な存在です。 人間の脳が発達して、生活をしていくための技術や経験が追いつくには、本当に長い時間がかかりますよね。 だからこそ、親は毎日、子どもを動かすためにあの手この手で苦戦します。 だって、今朝の子供たちもしっかりと感情を持っていましたから。親の望み通りに動いてくれないことも多々あるのだと思います。 「今日も感情的に怒ってしまった…と、夜中に後悔している」と話すお母さんがよくいらっしゃいます。 子育て相談員をしていた
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6月22日読了時間: 3分

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