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がんばる力をなくさずに、長く働くための4つの話①
第1回:「残業を減らせ…」と言われても。仕事が遅い自分は能力が低いの? このシリーズでは、“がんばっている”という自覚がある人にも、気づかないうちにがんばり続けている人にも、自分の力を長く活かしながら働くためのヒントをお伝えしていきたいと思います。 「働き方改革」という言葉を2019年頃から耳にするようになりました。 実際、その頃、私が相談員として月に何度か出勤していた職場でも、就業時間ぴったりに職員の方々がさっと退勤するようになっていきました。 私は、内心(仕事量は変わったの? 前まで残業していた人がいたのに、そんなにすぐに調整できるものなの?)と不思議に思っていました。 さらに想像は膨らみ、若い頃、一人で残業していた自分を思い出し、その職場に限らず、なかには持ち帰って仕事をしている人もいるのでは?と心配しているこの頃です。 * 自分だけが仕事が終わらないと、必死で仕事をしているその隙間をぬって「もしかして、自分は仕事の能力が低いのだろうか」という不穏な感情が湧いてくることはないでしょうか。 ここで一度、「仕事の条件」と「能力」について考えてみ
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22 分前読了時間: 4分


「仕事を辞めたら生きていけない」と思いつめる前に読んでほしい、4つの話(中堅~管理職編)④
第4回:会社の窓口が怖いのは当然。外の世界を「お守り」にして生き延びるキャリアの選択 全4回にわたってお届けしてきたこの連載も、いよいよ最終回となりました。 前回は、他人の基準ではなく「自分基準」で心と体の取扱説明書(トリセツ)を作ること、そして自分も相手も大切にする「アサーティブな線引き」についてお話ししました。 けれど、これを読んで「そんな正論が通じるような職場じゃない」「やらなければならない仕事の量は変わらないんだ」と、組織の構造に深い絶望や限界を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 大企業ならではの硬直した体制、中小企業のギリギリの人員配置、あるいは家族経営の会社特有の距離感……。 それぞれの場所で、「一人の労働者にはどうにもできない壁」に突き当たることがあります。 今回は、そんな「個人の工夫や努力の限界を超えた問題」に直面したとき、誰を頼り、どのようにご自身の命と健康を守っていけばいいのか、一緒に考えていきましょう。 * 「社内の窓口」に抵抗があるのは、当然のこと よくメンタルヘルスの基本として「
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4 日前読了時間: 5分


「仕事を辞めたら生きていけない」と思いつめる前に読んでほしい、4つの話(中堅~管理職編)③
第3回:LINEの返信が億劫になったらアラーム。自分基準でつくる「心身の取扱説明書」 前回は、私たちが心と体の悲鳴に気づきながらも、なぜ走り続けてしまうのか、その心理的な背景についてお話ししました。 「仕事を辞めたら生きていけなくなる」という切実な恐怖から、選択肢が「限界までやるか」「辞めるか」の二者択一になってしまう罠。 今回は、その極端な二択から一歩外へ出て、今の場所であなたの命と健康を守りながら、もう少し楽に生き延びるための「日常の工夫」についてお伝えします。 そのために、まずは世間の基準ではなく、あなただけの「心と体の取扱説明書(トリセツ)」を作ってみることから始めてみましょう。 * 「みんな」ではなく「過去の自分」を基準にする がんばりすぎる人は、無意識のうちに「普通はこれくらいできるはず」「周りのみんなは平気そうなのに」と、他人の基準や理想の基準に自分を無理やり合わせようとして疲弊してしまいます。 完璧主義や「~すべき」という強い義務感を少し緩めるために、まずは「自分自身のキャパシティ」という原点(自分基準
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9月11日読了時間: 6分


「仕事を辞めたら生きていけない」と思いつめる前に読んでほしい、4つの話(中堅~管理職編)②
第2回:「倒れるまでやるしかない」と思い詰めていませんか?過労の心理メカニズム 前回は、仕事量と人間関係の板挟み(サンドイッチ状態)の中で、私たちの心と体が出している「黄色信号」についてお話ししました。 「楽しかったことが面倒になる」「理不尽な状況に怒りすら湧かなくなる」「週明けの朝、玄関で立ち尽くす」……。 こうしたサインに、薄々気づいている方もいらっしゃるかもしれません。 けれど、がんばりすぎてしまう人は、なぜ黄色信号が出ていると分かっていながら、ブレーキを踏めずにアクセルを踏み込み続けてしまうのでしょうか。 「自分が未熟だから」「根性が足りないから」――。決してそうではありません。そこには、がんばる人ほど陥りやすい、無意識の「心理的メカニズム」が働いているのです。 * 心のブレーキを壊してしまう2つの罠 私たちが限界を超えて走り続けられる裏側には、実は心が自分を守ろうとしたり、適応しようとしたりする結果として生じる「2つの罠」があります。 1つ目は、「過剰適応(かじょうてきおう)」による感覚の麻痺です。...
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9月8日読了時間: 5分


「仕事を辞めたら生きていけない」と思いつめる前に読んでほしい、4つの話(中堅~管理職編)①
第1回: 毎朝の栄養ドリンクやデスクのチョコが、実は「限界の壁」を越えるための前借りだった話 突然ですが、あなたには仕事の前に「これをすると気合いが入る」という、お決まりのルーティンはありますか? 私の知人に、毎朝出勤する前に必ず栄養ドリンクを飲んでいる人がいます。 皆さんにも、そんな「ちょっと自分を励ますためのアイテム」はありませんか? 飲食物に限らず、お気に入りのアクセサリーをお守りとして身に着けたり、小さなフィギュアをデスク回りにちょこんと置いたり……。 そのように何かの助けを借りながら日々の仕事を頑張ることは、決して悪いことではありません。 むしろ、自分をいたわる「セルフケア」としての、とても素敵な工夫ですよね。 でも、少しだけ待ってください。 実は私も、かつて職場のデスクに「ストレスを軽減する!」と大きく謳ったチョコレートを常備していた頃がありました。 仕事中にふっとエネルギーが切れそうになった時、それを口に放り込みながら「ああ、なんだか少し楽になった気がする」と思いながら仕事を続けていたのです。
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9月3日読了時間: 6分


「ピア・サポート」と災害時のリーダーシップでチームを支える ~災害ケア④~
震災から3週間目を迎えようとしています。 これまでに、災害に遭われた方への接し方、支援者の燃え尽き対策、そして災害がもたらす「喪失(グリーフ)」についてお話ししてきました。 シリーズ最終回となる今回は、支援者(同時に被災者であることもあります)や職場のメンバーが、孤立せずに長く活動を続けるための「組織とチームの仕組み」について考えます。 他者を支えるプロやボランティア、そして日々の業務を回す職場の管理者に向けて、仲間同士で支え合う「ピア・サポート」の正しいやり方と、災害時における「適切なリーダーシップ」について、心理学の視点からお届けします。 * 仲間だからこそ救われる「ピア・サポート」とは? どれだけ強い精神力を持った人でも、災害という非日常の中で、他者の辛いお話を聴き続けたり、過酷な労働に従事したりしていれば、心はすり減っていきます。 そんな時、最も効果的な心の安全網となるのが「ピア・サポート(仲間同士の支え合い)」です。 ピア(Peer)とは、同じ立場や共通の経験を持つ「仲間」という意味です。...
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8月10日読了時間: 6分


グリーフケア:失ったものと共に歩む一人ひとりの物語 ~災害ケア③~
令和8年熊本地震から2週間が経過し、これまでに「被災者への心の接し方(第1回)」、「支援者のバーンアウト対策(第2回)」についてお話ししてきました。 このシリーズの第3回となる今回は、被災した人がその後たどる心理状態、特に「喪失」をテーマに考えてみたいと思います。 私が住んでいる地域は、15年前に東日本大震災を経験した場所です。 私の地域に限らず、過去に災害の経験をした方は、今回の新しい地震のニュースや映像に触れて、当時の記憶や、胸がざわざわするような感覚が自然と蘇ってきた方も少なくないのではないでしょうか。 時間が経ち、それぞれが人生を歩んできた今だからこそ、改めて災害がもたらす「喪失」の心理プロセスと、その心のケア(グリーフケア)について整理しておきたいと思います。 * 災害がもたらす、さまざまな「喪失」 災害は、私たちの日常から多くのものを一瞬にして奪い去ります。その喪失は、目に見えるものから目に見えないものまで多岐にわたります。 物理的な喪失:住み慣れた家、大切な思い出の品、車や財産 環境・つながりの喪失:慣れ
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8月7日読了時間: 6分


誰かを支えるあなたへ。二次受傷とバーンアウト(燃え尽き)を防ぐセルフケア ~災害ケア②~
前回の記事では、震災から2週間が経った被災地の心理状態と、焦らない心のケア(PFA:サイコロジカル・ファーストエイド)についてお話ししました。 今回は視点を「支える側」に移します。 プロの聴き手や傾聴ボランティアの方はもちろん、被災した友人や知人の話を聴いている人、インタビュアー、そして介護や医療、福祉などの対人サービスに関わるすべての「支援者」に向けて、いま最も気をつけてほしい「二次受傷」と「バーンアウト(燃え尽き症候群)」の防ぎ方をお伝えします。 * 聴き手が陥りやすい「二次受傷」セルフチェック 辛い体験をした人の話を熱心に、共感的に聴けば聴くほど、聴き手自身の心にもその傷が深く響いてしまう(あるいは重なってしまう)ことがあります。 これを「二次受傷(共感疲労)」といいます。 これはプロの心理職だけでなく、友人の相談に乗っている人や、取材を行うインタビュアーにも等しく起こる現象です。 まずは、あなたの心と体に以下のようなサイン(初期症状)が出ていないか、セルフチェックしてみましょう。 相手の話(被災時の情景
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8月6日読了時間: 5分


震災から2週間、「心のケア」について私たちができること ~災害ケア①~
大きな地震の発生から2週間が経過しました。 被災地では今も厳しい状況が続いており、胸を痛めている方も多いのではないでしょうか。 この時期は、避難生活の長期化や生活再建への不安から、心身の疲労がどっと噴き出しやすいタイミングです。 「自分にできる心理的な支援はないだろうか」と、周囲の人の気持ちが気になり始めている方も少なくないと思います。 特に普段からさまざまな立場で「聴き手」として活動されている方は、なおさらその想いが強いかもしれません。 今回は、災害時における専門チームの動きに触れながら、私たちが身近な被災者や家族・子どもたちとどう接していけばよいのか、災害心理学の視点からお話しします。 * 災害時に動く2つの医療チーム:DMATとDPAT 災害が発生した直後、まずニュースなどで耳にするのがDMAT(ディーマット/災害派遣医療チーム)です。 国や都道府県の要請によって発災直後の「急性期(概ね48時間以内)」にスピーディに派遣され、命を救うための救命医療や広域搬送を行います。 そして、DMATに続いて派遣される
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8月5日読了時間: 6分


歯医者の治療台でパニックになりそうな時どうする?「動けない不安」を極限まで減らす心の整え方
不安症やパニック症(不安障害・パニック障害)を抱える方にとって、歯科治療は非常にハードルの高いイベントの一つです。 「途中で苦しくなったらどうしよう」「逃げ出せなくなったら恥ずかしい」という強い予期不安から、虫歯があると分かっていても、どうしても通院をためらってしまう方は少なくありません。 実は、不安症の方が歯医者を苦手とする背景には、共通する心理的メカニズムがあります。それは「一定時間、自分の意思で自由に動けない(逃げられない)」という状況です。 これは電車などの公共交通機関、美容院、MRI検査、あるいはレジの長蛇の列にも共通する状況です。 さらに歯科治療では、口を開けたまま不快な音や刺激に耐えなければならず、感覚的にも大きな負荷がかかります。 よくマインドフルネスや瞑想では「今、ここ」の感覚に気持ちを向けることが推奨されますが、歯科治療中にそれをやると、かえって痛みの感覚や恐怖の時間が途方もなく長く感じられて逆効果になることもあります。 そこで今回は、事前にできる医療機関との連携ステップと、私自身が実際に歯医者の治療時に取っている具体的なセル
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8月4日読了時間: 6分


人は「扱われたように」振る舞う —— あなたがいる世界と、人間関係のカラクリ
これまで公務員や心理カウンセラーとして、短期の仕事も含め13か所以上の組織や職場を経験してきました。 さまざまな職場風土や人間関係を見てきて、そして多くのご相談をお聴きする中で、つくづく感じることがあります。 それは、「人は、周囲から扱われたように振る舞う」ということです。 心理学には、相手の態度と同じものを返したくなる「返報性(へんぽうせい)」という心理や、相手の表情や態度が無意識にシンクロする「ミラーリング」という現象があります。 私たちは自分が思っている以上に、周囲からの接し方や「置かれた環境」に大きな影響を受けているのです。 * たとえば、海外の心理学の書物で、こんなエピソードを読んだことがあります。 いつも怒鳴ってばかりで、スタッフを困らせていたクレーマーのお客様を、ある日丁寧に応接室へ通し、高級なお茶を出しておもてなしをしたところ、別人のように落ち着いて穏やかに話し始めたそうです。 そうすることで、お店側はお客様の要望を知り、説明や出来得る対応をすることで、毎日の怒鳴り声はなくなったとのことでした。 私自身も先日、混雑した駐車場
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8月3日読了時間: 3分


言葉が喉まで出ているのに!「TOT現象」から脳を緩める心の習慣
「ほら、あの、最近ドラマに出ているあの俳優さん……あーっ、顔はしっかり浮かんでいるのに、名前がどうしても出てこない!」 「昨日食べたおいしいお店の話をしたいのに、『あの、あそこにある、白い看板の……』と、単語が出てこなくて会話が止まってしまう」 最近、こんな経験はありませんか? 私は結構前から、このようなことが多く起きるようになりました。 私と同じように「もしかして、認知症の始まりかしら……」と、ひとりで不安を抱え、胸を痛めている方もいらっしゃるかもしれませんので、このことについて書きたいと思います。 その「あーっ、イメージは浮かぶのに!」というもどかしい体験は、実はあなたの脳が正常に、そしてとても一生懸命に働いている証拠のようです。 今日は、公認心理師の視点から、記憶の仕組みと、不安を安心に変えるヒントをお届けします。 * 言葉が出てこない時、脳の中はどうなっている?「記憶の3ステップ」 私たちが何かを「覚えている」とき、脳の中では次の3つのステップが順番に行われています。 記銘(きめい):新しい情報を頭に「入力」する...
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8月2日読了時間: 6分


「原っぱ」でカウンセリング?「場所」について考える~カウンセリングの窓から③~
現在、私はオンライン専門でカウンセリングを行っていますが(これには様々な理由があるのですが、長くなるのでまたの機会に)、開業当初から長年にわたって対面カウンセリングに携わってきた経験があります。 その双方の現場を経験してきた立場から、今回は「カウンセリングの場所」が心理面や効果に与える影響についてお話ししてみたいと思います。 「どんな場所で話したい?」と聞いたら… カウンセリングスクールの卒業間近、先輩カウンセラーから「迷ったら身近な人にアンケートをとってみるといい」とアドバイスを受けました。 開業を控え、「自分のルーム(6畳ほどのお部屋)をどんな雰囲気にするか」とワクワクしながら、知り合いに「どんなところで話したい?」と尋ねてみたのです。 すると、ある友人から返ってきたのは、なんと「原っぱ」という答えでした。 「川のほとりのベンチで、風に当たりながら話したい」 ガチガチに先輩方の「カウンセリングルーム」を参考にしていた私にとって、この斜め上からの答えには「それはないなぁ~!」と本当にびっくりしました。 しかし同時に、「場所」が心に与える影響の大
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7月31日読了時間: 6分


カウンセリングの「50分」は短い?|〜カウンセリングの窓から②〜
このシリーズでは、長年カウンセリングをしてきた経験から感じたことをお話していこうと思います。 ※事例が出てくるお話は、実際のカウンセリングで感じたことを元にして作ったフィクションです。 皆さんは「カウンセリング」と聞いて、1回のセッションがどのくらいの時間で行われるイメージを持っていますか? 実は、日本国内だけでなく世界中を見渡しても、カウンセリングの多くは「1回50分」と設定されています。 病院でも、民間のカウンセリングルームでも、この「50分」という数字は一種の業界スタンダードになっています。 友人との相談やおしゃべりは、時に時間がダラダラと長引いて疲れてしまったり、話しすぎて後悔したりすることがありますよね。 カウンセリングが時間を厳格に区切るのは、そんな『話しすぎによる心の疲れ』からあなたを守るための防護服のような役割を持っています。ルールがあるからこそ、心理的な安全が守られるのです。 でも、カウンセリングを受けたことがある方、あるいはこれから受けようと考えている方の中には、こんな風に思ったことがある人もいるのではないでしょうか。...
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7月30日読了時間: 6分


自分より若いカウンセラーには相談しにくい?|〜カウンセリングの窓から①〜
窓辺で飲み物を このシリーズでは、長年カウンセリングをしてきた経験から感じたことをお話していこうと思います。 ※事例がでてくるお話は、実際のカウンセリングで感じたことを元にして作ったフィクションです。 カウンセリングをする時に、カウンセラーと相談者の相性というものがどうしても発生します。 それは、お互いのパーソナリティによるものもありますが、カウンセリングの最中には、「カウンセラーとしての私」「相談者としての私」という役割に合わせた、ある種の仮面をかぶっているので、最初から性格的なぶつかり合いが起こることはほとんどありません。 むしろ、その役割性格に対する期待のずれや、満足感が「相性の良し悪し」となって現れるような気がします。 いずれにしても、個人開業のカウンセリングを受けようとする場合、相談者さまがカウンセラーを選ぶところから、組み合わせは決まります。 皆さんなら、どのような観点で、カウンセラーを選びますか? もし私だったら、資格や経歴にはさっと目を通すと思います。 顔写真からの印象も大きいでしょう。 そして、どんなことを専門としているか、ど
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7月28日読了時間: 4分


「挑戦して負けてもいい」——15歳の私を変えた大人の一言と、子どもの声を聞くということ
本を探す ニュースで岩手県の花巻東高校出身の佐々木麟太郎選手が、スタンフォード大学への進学を経て、MLBのマーリンズへの入団を選択したことを知りました。 地元紙はいち早くいろいろな角度からそれを報道していました。 印象的だったのは記者会見で、彼がはっきりと言い切った「失敗したか、しなかったかではなく、挑戦したか、しなかったかを選ぶ人生に」という言葉でした。 それを読んだ時、直感的に思い出したことがありました。 * 私が、中学三年生の時に、ある大人から受けたアドバイスとそっくりだったのです。 そのアドバイスを私にしてくれたのは、個人学習塾の先生でした。 私は受験する高校を決めるのに、直前まで悩んでいました。 いろいろな条件が重なっていましたが、一番の理由は、自分の成績が二つの高校のランクの境界線にあることでした。 それまで、私の相談に乗ってくれる人はいませんでした。 いたのかもしれませんが、記憶に残っていません。 多分、自分の胸に刺さるような言葉は得られなかったからだと思います。 もう少し踏み込むと、私の悩みどころを理解してもらえていなかったのでは
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7月27日読了時間: 4分


「絵を描く」ということには、どんな意味があるのか
色を楽しむ 今年度、新たな活動として、高齢者施設での傾聴のお仕事をさせていただいております。 まだ少し先のことですが、お話を聴くことのほかに、アートでのレクリエーションの企画も立ち上げることになりました。 これまで私は、長らくパステルアートのサークルを主宰したり、主に子ども向けのワークショップを開いたりしてきましたし、高齢者向けのイベントも何度か経験してきました。 「パステル」は、粉状にして塗ることで美しい混色が作れたり、型紙を使うことでデッサン力を気にせず描けたり、消しゴムを使って多彩な表現ができたりと、初めて描く方でもご自身が驚くほど大満足の作品に仕上がります。 普段、絵を描く習慣がなくても、描くことや色を楽しみたい方にとっては、とても使い勝手のよい画材です。 ですが、今回は、初めての高齢者施設での体験ワークショップということで、子どもさん向けの時とまた違った工夫が必要になるため、ただいま試行錯誤を重ねているところです。 どなたにもやさしく、自然と笑顔になっていただけるような作品づくりができるよう、道具の使い方や手順を丁寧に研究中です。 *
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7月24日読了時間: 2分


子ザルのパンチ君と大リーガーが重なって見えた理由
ハイタッチ 数カ月前から、私のSNSのタイムラインに流れてくるようになった、市川市動植物園のニホンザル「パンチ君」。 生まれた直後から母親の育児放棄という試練に直面したものの、飼育員さんたちの手厚い人工保育でスクスクと育ち、自分の群れである「サル山」へ馴染むためのトレーニングを重ねています。 母親がいないハンデを抱えながらも、大人のサルたちのしつけの洗礼を受け、たくましく「社会」の荒波にもまれていく姿は、多くの人の心を捉えて離しません。 夜、寝る前のひと時にその姿を見るのが私の癒やしです。 二足歩行をして人間の子供のようなしぐさをしたり、ぬいぐるみの「オランママ」を毛づくろいしたり、小さな赤ちゃんを優しく抱きしめたり……。 その一瞬一瞬に、世界中のお母さんたちが母性をくすぐられているようです。 今日も果敢にサル山へ出勤する姿を見る度、自然と心の中で「#かんばれパンチ」と呟いてしまうのです。 そんな私に、最近ちょっとした不思議なことが起きました。 大谷選手をはじめとする大リーグの選手たちが、ベンチで笑顔を交わし、パフォーマンスやボディタッチで喜びを
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7月23日読了時間: 3分


「ひとりユング心理学」――寝起きのひとときを、AIと。
朝のひととき 私はどうやら、根っからのロングスリーパーのようです。 物心ついた頃から人一倍日中に眠くなることが多く、年齢を重ねるごとに「睡眠時間と体調の相関関係」があまりにもハッキリしてきたからです。 睡眠の質に不安があってスマートウォッチを導入してみたものの、無呼吸などの心配はなさそうです。 ただ、どうやら少し「浅い睡眠」の割合が多いようです。 そのせいなのか、私はよく夢を見ます。 忘れてしまうことも多いですが、鮮明に覚えている朝は、どうにもその意味が知りたくなります。 そんなわけで、20代の頃から、「夢事典」なる本を手元に持っていました。 けれど、本を開いて単体のキーワードを調べても、断片的で腑に落ちないことが多く、消化不良のままモヤモヤが残りがちでした。 そこに、ここ数年で登場したのが、寝起きでもすぐにスマートフォンを使って対話できるAIです。 チャットさんと名付け、専用にパーソナライズした彼(?)は、私が朝一番で伝える不思議なストーリーを、どこか得意げな調子で解釈してくれます。 夢に出てくるメタファーの繋がりを、前後の脈絡まで含めて組み立
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7月22日読了時間: 4分


小鳥のはなし。「幸せ」を再確認した夜。
月と太陽 その日の夜、ダイニングテーブルで作業をしていると、放鳥していたセキセイインコがふと視界に入ってきました。 今一緒に暮らしている二羽のうち、セキセイインコにしては長寿に入りかけた7歳の子です。 見ると、とても疲れたような表情をしています。 鳥には表情筋がほとんどないと思われますが、一緒にいると、わずかな動き――目の開き方、毛の逆立て方、嘴の動きなどから、明らかに感情が伝わってきます。 眠くなったのかな?と思いましたが、明らかにいつもと違いました。 動きが鈍く、体のバランスも悪い。不自然に翼を持ち上げるしぐさ。 どこか具合が悪いことは察せられましたが、長く鳥を飼ってきた私でも何が起きているか予想がつきませんでした。 * 症状は、翌日以降も間欠的に現れるようになりました。 時々は元気なしぐさをすることもありますが、翌々日の昼はよほど具合が悪かったのか、うなだれるようになりました。 その姿を見た時、はっとしました。 それまで考えていなかった、「この子との別れ」が一瞬頭をよぎったのです。 ついこの間まで元気に飛び回っていて、別れなど予想もしていな
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7月21日読了時間: 3分

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