心の回復に役立つ「意外な行動」
- seraphyroom
- 2 日前
- 読了時間: 4分

「部屋の状態」と「心の状態」は繋がっている、と私は思っています。
最初にそう確信したのは、カウンセラーになってからでした。
複数のクライエントさんが、気持ちが落ち着いてきた頃に、自然と部屋を片付け始めたというエピソードを話してくださったからです。
最初は「そうなのですね」とただお話を聴いていましたが、心が整ってくると部屋を片付けたくなる……というお話を伺うたびに、「これは心にとって、ひとつのバロメーターかもしれない」と思うようになりました。
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数年前から、いわゆる「ゴミ屋敷」を片付ける動画が、時々アルゴリズムで自然に流れてくるようになりました。
何度か拝見したのですが、その内容は壮絶です。
ドアを開けると、足の踏み場はなく、天井近くまでゴミが積み上がり、生活空間であるはずのユニットバスまでゴミで埋め尽くされている。
それをプロの業者が汗をかきながら、チーム一丸となって空っぽにしていく様子は、ある意味ドラマティックでもあります。
興味深いのは、ゴミをどけていくと、その下から住人の「元の暮らし」が発掘されていくことです。
パソコンや趣味の道具、大切にしていた生活用品……。
それらを見ると、かつてはその人も希望を持って未来を見据え、生活していた時期があったことが分かります。
いつの間にか、それらがゴミで覆われていく――。
その過程を想像すると、胸が締め付けられます。
本人も気づかないほどのスピードで、しかし確実に、心の乱れと停滞が積み重なっていった日々を想像してしまうからです。
心が整うと部屋を片付けたくなるのであれば、逆もまた然りです。
心が乱れると、部屋も乱れていくのだと思います。
本人の事情は様々でしょうが、生活そのものが整う機会を失うと、最後には手がつけられない状態になってしまうのではないでしょうか。
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私はといえば、1〜2年に一度、何かに背中を押されるように、家中のものを精査したくなる時があります。
いらないものを捨て、空いたスペースをパズルのように組み替えて模様替えをし、より機能的に、今の自分に合った環境を作りたくなるのです。
それはまるで、発作のようにやってきます。
ここ数年、何度か片付けをしてきましたが、実は今、大きな波が来ています。去年の衝動よりも、今回の波はもっと大きいです。
家中の物たちを
「今の私と未来の私にとって必要か?」
「ここで作業をすると気持ちよく感じられるか?」
と、吟味しています。
実際に服や生活雑貨を整理してみると、「なぜこれがここにあるの?」と驚くようなギャップに気づくこともあります。
あまりに時間がかかるので、無理をせず、一日のうちの少しの時間を整理に充てています。
「私は今、大きな脱皮の時期なのかもしれない」
などと思いますが、単にここ数年の自分が少しサボっていただけかもしれません。
実際、更年期という年頃で、体調も万全ではなかったのですから。
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ここまでの話を振り返ると、「可笑しいから笑う」のではなく、「可笑しくなくても笑顔を作ると気分がよくなる」という説があるように、
「片付けをするから、心が整う」というように、作業と心は双方向で繋がっているようにも思えます。
掃除や片づけをした後の、すっきりとした視界、換気された空気、そしてやり遂げた達成感。
掃除をすると、間違いなく気持ちは上向きます。
これからは、脱皮の時期ではなくても、毎日の習慣に小さな片づけを取り入れてみようかと思います。
そして、いろいろな方の話をお聴きして、心のバロメーターや、回復の方法は、片付けだけではないことに気づきました。
私の夫は、「食欲があるうちは大丈夫」が口癖で、彼自身も、そして隣で見ている私も、それを一つの指標にしています。
他にも、部屋の電気を消してしばらく籠りたくなったり、突然庭の草取りをしたくなったり、シンクを磨きたくなったり、黙々と手を動かす手芸をしたくなったり……、と手段は人によってさまざまなようです。
人には、おそらく「物理的な行動を通じて心を回復させる方法」があるのですね。
それは誰しも、意識せずにしている行動の中にヒントがあるように思います。
皆さんにとって、自分を元気にするスイッチは何でしょうか?
ほんの少しの行動で、生活が豊かになる「よい回復のルーティン」を、一度書き出してみるのも良いかもしれません。
【著者:佐藤真理子】
1970年八戸生まれ、盛岡育ち。
私のミッションは、自己理解と他者理解をほどいて、幸せな人生を送る人を増やすこと。
一人で抱え込みそうなときは、いつでもカウンセリングを頼ってくださいね。
このブログでも、少しずつ「心をほどくヒント」をお届けしていきます。
[カウンセリングのHPはこちら]https://seraphyroom.com




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