職場の挨拶がないとき。「存在の承認」と自分を守るヒント
- seraphyroom
- 3 日前
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職場や集団の中で挨拶をしない人と一緒になると、なんとなく心がざわついたり、気持ち悪さを感じたりすることはありませんか?
心理学の理論「交流分析」では、相手の存在を認め、エネルギーをやり取りすることを「ストローク」と呼びます。
挨拶は、その最もシンプルで大切な基本形です。
「あなたがそこにいることをわかっているよ」
「仲間として一緒に頑張ろうね」
これらは何かを達成したからではなく、「そこにいるだけで認められる」という無条件の承認です。
特に人の出入りが多い職場では、この挨拶が関係性の土台となり、立場の弱い人にとっても「ここにいてもいいんだ」という安心感に繋がります。
□ なぜ、挨拶がないとこれほど「堪(こた)える」のか
ストロークには、褒めるなどの「プラス」と、叱るなどの「マイナス」がありますが、一番心が枯れてしまうのは「ストロークがないこと(無視や無関心)」です。
挨拶が返ってこないとき、私たちは「自分は無視されているのかも」「自分には価値がないのかも」という寂しさを感じます。
もし落ち込んでしまったら、こう考えてみてください。「ああ、今私はストロークをもらえなくて、栄養不足になっているんだな」と。
これはあなたの能力が低いからではありません。ただ、心の栄養が足りていないだけ。まずはそうやって、自分を外側から俯瞰して見てあげることが大切です。
□ 絆を深めた、ある野球監督のエピソード
プロ野球の名将、故・野村克也さんが楽天の監督に就任した際、山﨑武司選手に対し、あえて徹底した「無視」を続けたという有名なエピソードがあります。
キャンプ初日から挨拶をしても、監督は顔を見てそっぽを向く。そんな日々が半月以上続きました。
当時の山﨑選手にとって、それは単なる無視ではなく、監督からの「お前がいくら実績があっても、チームのボスは俺だ」という強烈な心理的な揺さぶりでした。
しかし、山﨑選手はそこで腐らず、毎日挨拶を続けました。
その結果、ようやく呼び出された監督からかけられたのは「お前ほどのバッターが、なんでそんな寂しい成績で終わっとるんだ。俺の言うことを聞けば、もう一花咲かせてやる」という言葉でした。
もし山﨑選手がその態度に腹を立てて挨拶を止めてしまっていたら、二人の物語は全く違う結末を迎えていたことでしょう。
これは非常に高いプロ同士の信頼関係があってこその特殊な例かもしれません。
しかし、たとえどのような状況下であっても、挨拶という行為には「相手への敬意」や「関係性を築こうとする意志」が宿ることを、このエピソードは力強く物語っています。
□ 自分を守り、場所を選ぶ
もし心に余裕があれば、まずは自分から小さく「プラスのストローク」を投げてみてください。
心理学には「返報性の原理」という法則があり、人は良い刺激を受けると、それを返したくなる生き物だからです。
それでも、どれだけあなたが挨拶を投げかけても無視されるなら……それは「あなたの挨拶の仕方が悪い」のではなく、「その場所の土壌が、あなたに合っていない」だけかもしれません。
同じ人でも、居場所が変われば周りの反応は驚くほど変わります。
もし今の環境でどうしてもプラスのストロークが得られないなら、それはあなたが悪いのではないと知ってください。
あなたの存在を当たり前のように認め、挨拶が響き合う場所は、必ず別のどこかにあります。
まずは今日、自分自身に「今日もよく頑張ったね」と、一番身近な存在である自分からプラスのストロークをかけてあげてください。
そんな小さな選択が、あなたの心の余裕を守ることに繋がるはずです。
【著者:佐藤真理子】
1970年八戸生まれ、盛岡育ち。
頭の中が多動な人ですが、パワフルだった20代を経て、今は少し落ち着いた50代。
人のお話を聴いて、その方の世界観に触れるのが何よりの喜びです。
一人で抱え込みそうなときは、いつでもカウンセリングを頼ってくださいね。
私のミッションは、自己理解と他者理解をほどいて、幸せな人生を送る親子を増やすこと。
このブログでも、少しずつ「心をほどくヒント」をお届けしていきます。
[カウンセリングのHPはこちら]https://seraphyroom.com




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