雑談が苦手でも大丈夫。自分を守りながら「心地よい距離」を見つける方法
- seraphyroom
- 8 分前
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先日、元々の知り合いでもある保険会社の担当者さんと食事をした際、「相手と親しくなるには、やっぱり『雑談力』が大事よね」という話になりました。営業のプロが言うと説得力がありますよね。
一方で、私のカウンセリングルームでは「雑談が苦手」というお悩みをよく耳にします。
お酒の席、会社のランチタイム、あるいは仕事の合間のふとした会話。用件なら話せるのに、その「余白」の時間が苦痛で仕方がない、という切実な声です。
雑談は、場や目的によってその役割が全く違います。
大人数の飲み会のように「場を盛り上げること」が期待される場もあれば、仕事の延長として「円滑な連携」が目的な場もあります。
また、信頼関係を築くための「一対一の対話」もありますね。
これだけ状況が違えば、得意な人がいる一方で、苦手と感じる人がいるのは当然のこと。
今日は、雑談との向き合い方について、少し整理して考えてみたいと思います。
心理学の概念を借りると、こんなふうに説明できるかもしれません。
1. なぜ、雑談が得意な人と苦手な人がいるの?
得意な人の多くは、起きた出来事を「物語」として記憶し、切り出すのが上手です。
これを心理学的には「エピソード記憶」といいますが、日常の出来事に意味づけをして、話のネタに変換するクセがあるのですね。
たとえば「昨日こんなことがあってね」と自然に話せる人は、出来事を“物語として保存するクセ”があるのです。
対して、雑談を苦手と感じる方の多くは、事実をありのままに捉えることが得意な方です。
余計な味付けをせず事実を処理する性格は、仕事の正確性には素晴らしい長所ですが、雑談の「盛り上がり」を作るエピソードトークには、少しハードルを感じるのかもしれません。
こういう方は、場を盛り上げて目立つことよりも、冷静であること、観察力や遂行能力が高いことなどで、信頼されやすいという特徴があります。
2. 「技術」と「心の持ち方」のアプローチ
もし「もう少しだけ楽に話せたら」と願うなら、二つのヒントがあります。
技術的なヒント:
難しく考える必要はありません。まずは相手の持ち物や服装に目を止めたり、「最近どうですか?」といった無難な質問から入るだけで十分です。
話すこと以上に、「相手に関心を持っている」という表情や相槌が、最大の雑談スキルになります。
「聴き上手」は、雑談グループの中で非常に頼られる大切なポジションです。
また、少し勇気を出して、ここで聴き出した相手の興味に関連しそうなあなたの話をしてみてもよいかもしれません。「そういえば…」で、始められるような話題です。
心の持ち方のヒント:
「面白い話ができない」「自分なんて話す価値がない」と自分を卑下する必要はありません。
雑談が苦手な方は、実はその場の「空気」を鋭く察知している方でもあります。
「今、自分が話すべきではないかも」という繊細なセンサーが働いているだけなのです。
「技術的なヒント」を使って、少しずつ成功体験を積み重ねていくと、自然に体が覚えていき、気がついたら、“自分の話をできるようになる”タイミングを掴めるようになっていきます。
3. 無理に克服しなくていい理由
とはいえ、努力しても苦しいときがあります。帰り道に寂しさを感じてしまうのは、会話の中であなたに対する「ストローク(存在を認められるような声かけ)※」が足りなかったからかもしれません。
そんな時は、無理にその場を変えようとしなくて大丈夫です。
苦手な場は「仕事」と割り切り、心から安心できる親しい人と、一対一で深く話す時間を大切にすればいいのです。
雑談の心地よさを、すべて一つの場で完結させる必要はありません。
雑談が苦手な自分を「ダメだ」と責めるのではなく、自分のエネルギーを守るための知恵だと捉えてみませんか?
まずは、心地よい相手と、心地よい距離で。そんな小さな選択から、あなたの心の余裕はきっと守られていくはずです。
※「ストローク」は、心理学の中の交流分析という理論で、挨拶や称賛など、相手の存在を認める刺激のことを指します
【著者:佐藤真理子】
1970年八戸生まれ、盛岡育ち。
頭の中が多動な人ですが、パワフルだった20代を経て、今は少し落ち着いた50代。
人のお話を聴いて、その方の世界観に触れるのが何よりの喜びです。
一人で抱え込みそうなときは、いつでもカウンセリングを頼ってくださいね。
私のミッションは、自己理解と他者理解をほどいて、幸せな人生を送る親子を増やすこと。
このブログでも、少しずつ「心をほどくヒント」をお届けしていきます。
[カウンセリングのHPはこちら]https://seraphyroom.com




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