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小鳥のはなし。「幸せ」を再確認した夜。

執筆者の写真: seraphyroom
seraphyroom
7月21日
読了時間: 3分
月と太陽
月と太陽


その日の夜、ダイニングテーブルで作業をしていると、放鳥していたセキセイインコがふと視界に入ってきました。


今一緒に暮らしている二羽のうち、セキセイインコにしては長寿に入りかけた7歳の子です。


見ると、とても疲れたような表情をしています。


鳥には表情筋がほとんどないと思われますが、一緒にいると、わずかな動き――目の開き方、毛の逆立て方、嘴の動きなどから、明らかに感情が伝わってきます。


眠くなったのかな?と思いましたが、明らかにいつもと違いました。


動きが鈍く、体のバランスも悪い。不自然に翼を持ち上げるしぐさ。


どこか具合が悪いことは察せられましたが、長く鳥を飼ってきた私でも何が起きているか予想がつきませんでした。



症状は、翌日以降も間欠的に現れるようになりました。


時々は元気なしぐさをすることもありますが、翌々日の昼はよほど具合が悪かったのか、うなだれるようになりました。


その姿を見た時、はっとしました。


それまで考えていなかった、「この子との別れ」が一瞬頭をよぎったのです。


ついこの間まで元気に飛び回っていて、別れなど予想もしていなかった。


頭の隅にそれは「いつの日か」来ることだと置かれていた。


でも、そうだ、別れは「突然」やってくることもあるものだった。



そのことを思い出させてくれる出来事でした。


2日後にやっと、鳥専門の先生に診てもらうことができました。


今回、受診に時間がかかったのは、その病院が休診日だったため、他の動物病院に相談したのですが「できることがない」「安静にしていたほうがよい」と断られてしまった経緯があったからです。


小鳥の診察は、小さいからこその難しさがあると言われています。



先生は、保定(手で鳥を掴んで固定すること)しながら、翼に怪我がないか、餌を食べられているか、脂肪の付き具合はどうか、消化器症状や風邪症状はないかなど、できる限りの診察をしたあと、その時点で「わからない」という誠実な答えをくださいました。


その翌日、レントゲン検査と血液検査をして、必要なお薬を出していただき、少し落ち着いてきた、という経緯で今に至ります。


正直、飼い主の立場としては待合室で順番を待つ時間でさえ果てしなく長く感じました。


それでも、先生が忙しい合間をぬって、早めの対応をしてくださったことに心から感謝しています。


実はこの病院は10年以上前からお世話になっているのですが、今回は約5年ぶりの通院でした。


以前にもまして忙しくなった様子を見て、それほど多くの人から「専門性」を必要とされている大事な仕事なのだと痛感しました。



張り詰めた気持ちを持ちながらも、日常生活は続いていきます。


これまで一緒に暮らした日々。

私に起こる出来事とは関係なく、いつものリズムで、好きなことを中心に回る毎日。

体は小さくても、いつも近くで大きな存在として寄り添ってくれていました。


私もこの子たちの平和な日々を快適にするため、こまごまと気にかけ、子守歌を歌って安心した顔を見て寝かせてきました。


その日々に後悔はありません。


今、願うのは、そんな愛おしい時間が、一日でも長く続くことです。


何気ない日々を噛みしめるように生きようと、あらためて思った出来事でした。



【著者:佐藤真理子】


公認心理師。


1970年八戸生まれ、盛岡育ち。


私のミッションは、自己理解と他者理解をほどいて、幸せな人生を送る人を増やすこと。


一人で抱え込みそうなときは、いつでもカウンセリングを頼ってくださいね。


このブログでも、少しずつ「心をほどくヒント」をお届けしていきます。


[カウンセリングのHPはこちら]https://seraphyroom.com


 
 
 

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