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自分より若いカウンセラーには相談しにくい?|〜カウンセリングの窓から①〜

執筆者の写真: seraphyroom
seraphyroom
7月28日
読了時間: 4分
窓辺で飲み物を
窓辺で飲み物を


このシリーズでは、長年カウンセリングをしてきた経験から感じたことをお話していこうと思います。


※事例がでてくるお話は、実際のカウンセリングで感じたことを元にして作ったフィクションです。


カウンセリングをする時に、カウンセラーと相談者の相性というものがどうしても発生します。


それは、お互いのパーソナリティによるものもありますが、カウンセリングの最中には、「カウンセラーとしての私」「相談者としての私」という役割に合わせた、ある種の仮面をかぶっているので、最初から性格的なぶつかり合いが起こることはほとんどありません。


むしろ、その役割性格に対する期待のずれや、満足感が「相性の良し悪し」となって現れるような気がします。


いずれにしても、個人開業のカウンセリングを受けようとする場合、相談者さまがカウンセラーを選ぶところから、組み合わせは決まります。


皆さんなら、どのような観点で、カウンセラーを選びますか?


もし私だったら、資格や経歴にはさっと目を通すと思います。


顔写真からの印象も大きいでしょう。


そして、どんなことを専門としているか、どのようなカウンセリングをするのかが分かれば、なお良いなと私だったら考えるかもしれません。


ネットでのカウンセリングが普及した今、昔よりも選べるカウンセラーが多くなりました。


以前は、直接お会いする「対面カウンセリング」が普通でしたので、地域にあるカウンセリングルームの中から、合いそうな先生を探すしかありませんでした。



あれは、私が開業して、ある程度経験を積んできた40代の頃でした。


年上の女性から、問い合わせがあり、所属カウンセラーの年齢を確認されました。

「カウンセリングというのは、経験値だけで行うものではない」とお伝えしたものの、はなから相手にしてくれなかった、という経験があります。


カウンセリングとは、基本的に、自分が経験していないことを聴く仕事です。


いくら「自分も同じ経験をした」と感じても、それはあくまでも印象に過ぎず、細部の状況や思いは一人ひとり異なります。


ですから、単なる人生経験の豊富さだけで悩み相談に乗るのでは、プロの専門家である意味がありません。


私がカウンセリングを学んでいた時には、演習で安易なアドバイスめいたことをすると「“隣のおばちゃん”になってはだめ」、と厳しく指導されたものでした。


それでも、「年下であること」だけを理由に申込みすらしていただけなかった出来事は、私にとって、非常に印象に残った出来事でした。


実際に年上の方のカウンセリングも担当していたからこそ、専門家として見てもらえなかった悔しさを感じたものでした。



そして、「50代という世代のベテラン」になった今、こう感じています。


もし、自分がカウンセリングを受けるなら、できれば同世代か、年上のカウンセラーにお願いしたいかも、と。

相手が同じ女性ならなおさらその思いが強くなります。


予想しなかった体調の変化、仕事や介護、人間関係……ミドル世代に押し寄せる様々な波が、想像以上に大変なものだと自分自身がこの年齢になってわかったからです。


「カウンセリングは自分の経験値でするものではない」


痛いほどわかっているはずなのに、この世代特有の揺らぐ気持ちは若い人にはわからないだろうし、簡単に同調もしてほしくない。そう思ってしまう自分もいるのです。


それでは、当時、年下だった私のもとへ、何度もカウンセリングに通い続けてくださった方々は、どのような気持ちだったのだろう、と今あらためて胸に手を当てて考えています。


本当のところは、ご本人にしかわかりませんが、少なくとも「心理の専門家」として信頼してくださっていたことは確かだと感じます。


現在、カウンセリング活動の他に、傾聴プラットフォームの聴き手としての活動をしながら、私自身も傾聴のプロである方々に、お話を聴いてもらう機会があります。


その体験を通して思うのは、本当に真摯に聞いてくださる方の前では、「年齢のこだわり」はすーっと薄れていくということです。


たとえ、相手が私の世代の悩みを実感して知らなかったとしても、きっと「そうなのですね」と深く静かに聴いてくれる。その安心感を想像すると、話したい気持ちが湧き上がってくるのを感じます。


結局のところ、相性を超えるのは「聴き方の深さ」なのかもしれません。


カウンセラー選びは、確かに、人と人との相性も大きいかもしれない。


そんなことに思いを馳せながら、窓の外にあの頃の自分の面影を思い浮かべています。



【著者:佐藤真理子】

公認心理師。

私のミッションは、自己理解と他者理解を促し、幸せな人生を送る人を増やすこと。

一人で抱え込みそうなときは、ぜひカウンセリングをご利用ください。

このブログでも、少しずつ「心をほどくヒント」をお届けしていきます。

[カウンセリングのHPはこちら] https://seraphyroom.com

 
 
 

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