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見たいものだけを見る私たちへ。窓を開けて、偶然に触れる心地よさ

  • 執筆者の写真: seraphyroom
    seraphyroom
  • 1 日前
  • 読了時間: 3分
遠くを見てみる
遠くを見てみる

盛岡の朝。私の地域では厚い雲が空を覆っています。

実は、カーテンを開ける前に、私は「今日は晴れだ」となぜか確信していました。

新聞を取りにドアを開けたはずなのに、空を見上げなかったせいか、後で確認すると外は曇り空。

私の記憶も、ずいぶんといいかげんなものです。


以前、ある心理学の先生がこんな話をしてくれたことがあります。

「人は見たいものだけを見る」。

ご自身の体験を例にそのことを説明してくれました。


長い期間、ご夫婦で同じ国道を通勤しているのに、ある時妻に「今度あそこの焼肉屋に行かない?」と提案すると、妻はまったく焼肉屋の存在を覚えておらず、逆に、彼女が提案したお店のことは知らなかった、という、そんな「認識のフィルター」のお話です。


心理学では、これを「選択的注意(Selective Attention)」や、自分の信じている情報にばかり目が向く「確証バイアス」と呼んだりします。


現代は情報過多の時代です。特にスマートフォンは、アルゴリズムによって「私たちが好むもの」を次々と目の前に並べてくれます。それは心地よいドーパミンを与えてくれますが、裏を返せば、私たちの世界は驚くほど狭くなっているのかもしれません。


もちろん、健康情報や災害への備えといった「身を守るための情報」は大切です。

でも、心が少し疲れている時、意識せずに「悪い情報」や「不安を煽る情報」ばかりを集めてしまってはいないでしょうか。


もしそんな風に感じたら、一度スマホを置いて、「上空から陸地を、あるいは宇宙から地球を眺めるような視点」で、自分を包む膨大な情報の世界を想像してみてください。


お伝えしたいことは、膨大な情報の中で、自分が「選んでいないもの」にあえて目を向けてみる楽しさです。

「知らないこと」の中にこそ、あなたを今よりもっと楽しませてくれる宝物が隠れているかもしれません。


私が今でも紙の新聞を取り続けるのは、そこに「興味のない話題」や「そもそも知らなかったこと」も載っているからです。


全てを読み込むことはできませんが、ふと目に留まった情報から、自分の世界が広がることがありますし、そこまで興味は湧かなくても、「自分がこの世界のほんの一部分しかしらない」ということを認識することができます。


あるいは、図書館で目的の棚以外を眺めてみることや、友人との会話で「なぜその人はそれに惹かれるのか」という理由まで聴いてみることも、自分の世界を少しだけ押し広げてくれます。


また、スマホで検索する時に「シークレットモード」を使うことによって、アルゴリズムへの影響を無くすということもできますので、試してみるのもいいかもしれません。


そんなふうに、能動的に「自分のフィルター」を少しだけ広げてみる。

そうやって世界を眺め直すと、今まで見えていなかった心地よい風が、ふと吹き込んでくるかもしれません。


あなたの世界は、もっと広くて、もっと面白いもので溢れている。

今日のような曇り空も、そう考えるとなんだか心穏やかです。


雲の向こうにはどんな空が広がっているか、ふと想像してみる。

そんな時間の使い方を、一日の中にほんの少し忍ばせてみませんか。


【著者:佐藤真理子】

1970年八戸生まれ、盛岡育ち。

頭の中が多動な人ですが、パワフルだった20代を経て、今は少し落ち着いた50代。

人のお話を聴いて、その方の世界観に触れるのが何よりの喜びです。


一人で抱え込みそうなときは、いつでもカウンセリングを頼ってくださいね。

私のミッションは、自己理解と他者理解をほどいて、幸せな人生を送る親子を増やすこと。

このブログでも、少しずつ「心をほどくヒント」をお届けしていきます。


[カウンセリングのHPはこちら:https://www.seraphyroom.com]


 
 
 

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